今回は2020年3月23日発行分の日経ビジネス『世界のヤバい研究』を読んだ感想をまとめます。
念力、動物言語、不老不死などいかにも怪しいことについて世界のガチの研究の紹介があり、非常に面白い内容だったのでぜひご覧ください!
目次
- 世界のヤバい研究とは?
- ①超能力分析
- ②動物言語
- ③不老不死
- ④時空超越
- 世界の発明家たちもヤバい研究者だった⁉
- 日本の課題:「変なことしてはいけない」症候群
- 私の率直な感想
- 最後に:日経ビジネス掲載今週の本紹介
世界のヤバい研究とは?
世界のヤバい研究とはズバリ「叶うわけがない」と思われている事柄に対する研究を指しています!
今回記事で紹介されているのは下記4点でした。
- 超能力分析
- 動物言語
- 不老不死
- 時空超越
どれもとても胡散臭く、けれども誰しもあこがれたことがあるようなテーマではないでしょうか、、笑
私も中学生ぐらいのころに流行った「空想科学読本」の内容を思わせるようなわくわくする内容でしたので、一気に読み進められました。
①超能力分析
今年1月の中国のニュースで「『念力』によって四肢麻痺状態の人が飲み物を飲めるようになった」というものがありました。
幼心に「チン気功」なるものが中国ではあると刷り込まれていた私は、このニュースもそのたぐいの話であると思いました。
しかし今回の『念力』は違ったのです!
浙江大学が開発したシステムを活用した科学であり、脳波を読み取りその電気信号に応じ、ロボットアームを動かすことができることができたというニュースでした。
この仕組みのことをBMI(ブレイン・マシーン・インターフェース)ということがわかりました。
②動物言語
日本全国に生息する小鳥のシジュウカラ。ただ鳴きたいときに鳴いているだけではなく、意味があると主張する日本のヤバい研究者がいました。
それが京都大学白眉センターの鈴木俊貴助教授です。シジュウカラの鳴き声に「蛇だ」「警戒しろ」「集まれ」といった意味があることを特定しました。実際に「蛇」に当たる鳴き声をスピーカーから流すと、シジュウカラが地面に蛇がいないか探すようなそぶりを見せるそうです。
動物の言葉がわかるというのはメルヘンチックな話に感じますが、実は世の中を良くする効用もあります!
例えば動物の健康異常の早期発見、人間では気づかない自然災害や兆候の予知など
に応用できるのではないかと期待されているのです。
③不老不死
老いと死は誰にでも平等に来るため、生き物の永遠の夢ですよね。その夢を実現するヤバい研究が、分子アセンブラーです!
分子アセンブラーとは原子を材料にあらゆる分子を組み立てる超小型のナノマシンのことです。分子アセンブラーが完成することによって人工臓器が製造可能になったり、人口肉や薬、エネルギーなどを自由に作れ、社会の多くの問題が解決すると思われます。
また分子アセンブラーができたとしても、自在に操れなければ人の体内で細胞の治療ができないという問題があります。それを解決する手段として分子でできた「ナノカー」を使い、制御する研究もまさに今行われいるのです。
分子アセンブラーのほかにも機械に人の意識をアップロード研究も紹介されています。機械の体で意識だけ永久的に生き続ける、そんなマッドサイエンティスティックな研究ですが、夢があると思うのは私だけでしょうか、、
④時空超越
「時空超越」と聞くとピンとこないかもしれませんが、「タイムマシン」と聞けば耳なじみのある方ばかりだと思います。
この時空超越のもととなるものがアインシュタインの相対性理論でした。(私は本雑誌を読むまでは相対性理論とタイムマシンがつながることを知りませんでしたが、映画好きの先輩は知っていました)
未来にいくことは比較的容易に理解ができました。
私の理解では、「移動する速度が速いほど時間はゆっくり進むため、超高速のロケットの中にいて宇宙で時間を過ごしたのち、地球に帰還した際にロケットで過ごした1年が地球だと100年たっている」ことが理論上可能であるとのことでした。
ホリエモンやイーロンマスクなどの資産家たちが宇宙ビジネスを手掛ける目的の一つとして、100年先やそれ以上先の未来も見てみたいのかなと感じました。笑
一方過去に行く理論については、ノーベル物理学賞のキップ・ソーン氏の提案が下記の通りあります。
「宇宙空間の別の2か所を直結する『ワームホール』の出入り口のAとBのうち、Aを光速に近い速さで動かす。するとAはBより時間がゆっくり進み、AとBの間で時間差が生じる。ここでBからAに移動し、Aのワームホールを通ってBに戻れば、過去に行けるかもしれない」
・・・・さっぱりわからない!!!笑
過去に行く方法については別途詳しく調べたり、映画やSF小説を読んだりして下地をつけたいと思いました。笑
世界の発明家たちもヤバい研究者だった⁉
特集のPart2として歴史的発明を行った人は変わり者が多かったと紹介されています。
そこで紹介されている代表例として、家庭のコンセントに流れてくる交流電流のシステムを発明した二コラ・テスラがいます。
テスラは8か国語を操る天才と称される一方、人工地震発生装置や殺人光線、宇宙人との交信などの研究も行っていました。
またミルクボーイの漫才でも使われた「コーンフレーク」ですが、発明者のケロッグの極端な禁欲主義の考えにより、去勢を推進する食事として開発されたものだそうです。
イノベーションを起こすような発明は、常軌を逸した言動から生まれるものであることがわかりました。
日本の課題:「変なことしてはいけない」症候群
特集の最後として、日本の課題が挙げられています。
それを雑誌では「変なことしてはいけない」症候群と命名しています。
異端の研究に対して、資金調達ができなかったり、とびぬけた研究を行ったとしても他の大学教授と給与面は横並びになっているなど、異端児が活躍しづらい環境になっていると指摘しています。
日本は秩序立てられていることに気持ちよさを感じますが、ヤバい研究にも白い目を向けず、面白がることが大事だとまとめていました。
私の率直な感想
脳波を使ったロボットアームや不老不死について、特に興味を持ちました。
今も両手で記事を書いていますが、ほかにも腕があれば、食事をとったり、髪を整えたりできると思いました。(・・・と書きながらも意外と持て余すかもとも思っています笑)
私も肌のアンチエイジングとして化粧水を使ったり、日々の運動を心掛けたりしていますが、その不安から解放されるのであればヤバい研究をもっと応援したいと思います。
普段のサラリーマンでは「ヤバい奴」という評価は好まれないと思います。しかしある種の狂気性を持った人のほうが最終的に価値の高い仕事ができると考えさせられました。すべてを行儀よくこなすのではなく、自分の引っかかる部分に狂気的に深堀していくようにしたいと思います!ただし狂気しかない人間にはならないよう注意も必要ですが、、、笑
最後に:日経ビジネス掲載今週の本紹介
日経ビジネスで紹介されている話題の本を私の備忘録として載せます。
また本の感想としてブログを更新しますので、もし皆さんも気になる本があればコメントで教えてください!
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ブログ再出発に伴い、根気強く発破をかけてくださったパセリ部部長に感謝します!笑
他の皆さんも今後ともよろしくお願いいたします。