今回は8月19日発行分日経ビジネス『「ブラック国家」ニッポン』を読んだ感想をまとめます。
■要旨:
日本は現在約270万人の移民を受け入れている世界第4位の国である。日本人の人口が減る中で外国人労働者の需要は高いが、日本企業の人事制度やキャリアプランに不安を覚える人も多い。優しい/ルールを守るというような日本のイメージとは逆に、派遣切りや外国人技能実習生への不当な労働環境など悪いイメージが浸透しつつある。外国人移民を受け入れることは雇用だけではなく、国内市場の創出という意味でも3兆円のインパクトがある。
■感想:
まず日本が世界4位の移民受け入れ国ということが意外でした。上からドイツ、アメリカ、イギリス、日本となっています。確かに都内のコンビニでは外国人のレジ打ちが普通になっていたり、長野でも中国人やブラジル人のアパートが身近にあります。しかし日本の人口約1億人の2%が外国人ということは驚きました。
また本書で書かれていた「日本企業はどうすれば出世できるのかが明確ではない」という指摘に対しては、日本人の私もその通りだと感じました。日本の企業はまだ年功序列制が残っており、各個人に期待されている目標がきっちりと管理されておらず、なんとなくの印象とタイミングで出世が決まるように感じます。正確にいうと制度は持ち込んできているが、それを厳密に運用することができていません。
明確に区別することが苦手で、和を尊ぶ日本人の精神と会わないのかもしれませんが、外国人労働者がこれからも増えていく中では、日本人だけで回るような村社会的な制度は変化していくべきだと感じました。
また日本経済の活発化という意味では人口減少の歯止めとなる移民の方々は大きな意味を持つことも再認識できました。また移民の方をターゲットとした新しいサービスがこれから(というかすでに)出現するだろうと思いました。時代の変化に応じ、ターゲット顧客や製品コンセプトを変更させていくことが持続的な成長のカギとなることを改めて感じました。
最後に本の紹介です。今回は小説にもチャイナパワーです。
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