今回は6月17日発行日経ビジネス『正しい社長の辞めさせ方』の感想をまとめます。
■要旨:
解任をめぐり、大騒動が起きているLIXILグループ。瀬戸氏の解任が、透明性があり、説明責任を果たす方法ではなかったためである。その問題に対し、株主が異議を申し立て、潮田氏の解任を要求している。過去株主や社外取締役が主導し、社長を交代させる例も増えてきている。これからは経営にたいする株主の影響がどんどん増していくだろう。
■感想:
株主と会社の関係を見直す良い機会だったと思いました。
自分がまだ株式を始めていないため、株主は出資者、会社は実行者といった意識を漠然と持っていただけでした。しかし、本誌において株主と会社は共同体であり、会社がおかしな方向に行けばそれを正す関係性であることがあるべき姿だと再認識しました。
関係性の変化の背景として、外国法人等の株主が増加し、日本でも「物言う株主」の存在が認知されるようになったことがあると思います。またESG投資などの会社の環境対応や社会的貢献度に着目して投資を行う団体もでてきています。
株主はもちろん利益がでる会社かどうかも投資判断として重要だと思いますが、基本はその会社の生み出す価値や社会への良い影響を期待して投資するものです。その会社がおかしな方向へ向かったり、社会の価値を生み出すこと以外に足を取られている状態であれば、それを正せるのは第三者の株主もしくは社外取締役だと思います。
監視がうまく機能することによって、責任ある仕事が行われ、社会も発展していく、そんな健全な運用になるよう、会社と株主が双方協力する必要があると理解しました。
最後に本の紹介です。今回は「言葉の使い方」でした。
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