今回は7月29日発行分日経ビジネス『アメリカの実相』の感想をまとめます。
■要旨:
トランプ氏が関税による米中貿易戦争を行っているが、これは中国の台頭を抑えるラストチャンスかもしれない。実際AI関係の分野では中国に先行されている部分も少なくない。また軍事力もアメリカに迫る勢いがあり、経済面ではアフリカや東南アジアなどのアメリカとは違う経済圏の創出にも動いている。そんな中日本としては、アメリカの保護貿易の火の粉をかぶらないよう、アメリカへの貢献をアピールすべきである。また過去の歴史から見れば、経済対立から軍事衝突にかかわる例も多いが、日本として独立性を保ち対応することが必要だ。
■感想:
中国のBATの台頭を7月1日分の日経ビジネスでまとめており、中国の経済発展の強さは整理していたため、アメリカの打つ手(貿易戦争)はあまり効果的でないと思いました。またアメリカとしては中国が第一の敵ですが、それ以外の国も敵です。かつ一番の敵から利益が奪えない場合、奪えそうなところから確実にもらうように動くと思われます。そのため、日本の自動車産業やほかの産業も苦しめられることでしょう。その際にアメリカの弟分の立場で敵に見なされないようにふるまうか、独立した国として勝ち馬に乗り、日本の国益を考えるか重要になると思われます。
今回の本誌の内容から議論内容は大きく外れますが、将来を見通した際に、アメリカに軍事保証をしてもらっている現状ではあまりに行動の選択肢が狭まると思います。そこで憲法を改正し、独自の防衛力を持つ必要があると思います。アメリカの保護主義の考え方に正義がないため、今回の米中の対立はアメリカにとって苦しいものになると思います。アメリカは正義のもと中国と経済的な競い合いをおこなうべきだと思います。
日本が独立した権限を発揮できるように変わるか、アメリカが正義をまとうようになるか、その2つを行わないと日本は沈んでいくように思われます。(なおEUが第三勢力になりえますが、地政学的に日本がEUと組むことは難しいのではないかと思います。)
世界的な危機は目前まで来ており、今がターニングポイントのように感じることができました。
最後に本の紹介です。今回はイノベーション研究です。
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ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション 22) [ クレイトン・M・クリステンセン ]
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イノベーションのジレンマ増補改訂版 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) [ クレイトン・M.クリステンセン ]
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