27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?~不便益という発想』を読んで

今回は川上浩司さん著『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?~不便益という発想』を読んだ感想をまとめます。

 ■要旨:

「不便」なことが持つ益、「不便益」を研究対象としている作者。ガラケーや建築など不便なものにも、気づきや楽しみを与えるいい面がある。そんな不便益の作り方やそれによる価値をまとめ、生活を豊かにする方法を提案している。

 

■感想:

何事にも面倒くさがりな私にとって、「不便益」という考えは、なるほどなと考えさせられるものがありました。自分で凝った料理を作ったり、ハンドメイドのものをつくることもなく、プロに任せたほうが手軽でいいものが手に入ると思っており、できる限り自分の好きなこと(ゴルフ、読書、筋トレ)以外の手間のかかることはしたくないと思っていました。しかし、「不便さや大変さを楽しむ」という本書の考え方をもつことによって、さまざまなことに楽しみを見出せるようになると思います。やることの選択肢を狭めていくのではなく、今一度広く物事に取り組み、多くのことに楽しみを見出せる姿勢をとってもいいなと思いました。

本書にて、不便を作る12の施策とそれによる8つの益が整理されています。

不便を作る12の施策は、①限定せよ②劣化させよ③大型にせよ④操作数を多くせよ⑤時間がかかるようにせよ⑥アナログにせよ⑦刺激を与えよ⑧危険にせよ⑨情報を減らせ⑩操作量を多くせよ⑪無秩序にせよ⑫疲れさせよ です。

不便による8つの益は①主体性が持てる②俺だけ感がある③工夫できる④安心/信頼できる⑤発見できる⑥能力低下を防ぐ⑦対象系を理解できる⑧上達できる です。

便利さを求める世の中だからこそ、ちょっとした不便さが味わい深くなることやものはあると思います。その発想を企画や生活の工夫に織り交ぜながら、豊かな暮らしをしていければと思いました。気づきの多く、かつ読みやすい良書でしたので、皆さんもぜひ読んでみてください。