27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】『アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書』を読んで

アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書

アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書

当記事にお越しいただき、ありがとうございます。

今回は『アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書』の感想をまとめます。

「アメリカの高校生が読んでいる~」シリーズ第二弾として読みましたが、非常にわかりやすくまとまっていました。ぜひご覧ください!

 目次:

 概要

本内容はアメリカのCEE(アメリカ経済教育協議会)という団体の講義内容をベースに、日本の事例に置き換えて起業についての知識をまとめた本です。前回の経済の内容でも学んだ個人と企業の目的(効用の最大化と利潤の最大化)や金融の立場なども説明されており、シリーズ通して読むと知識が定着するようになっていると感じました。

www.jiujingrentang.com

では本書の中でも学びの深かった2点を紹介します。

エジソンの起業成功法則5選

電球を開発したことでお馴染みのエジソン。彼は起業家としても優れた面をもっていました。そのエジソンが起業で成功した背景には下記5つの法則がありました。

  1. 生産要素(希少性)を理解する
  2. 才能のある人材(人的資本)を雇う
  3. 特許を取得・利用する
  4. 事業資金を集める
  5. 常に商品を改良し続ける

生産要素とは、土地・資本・労働のことを指します。エジソンはほかの会社が作れない(希少性の高い)ものをつくることを常に考えていました。また、人材活用においても、実用化や商品化といった量産工程は得意な人物を雇い、エジソンは川上の発明の部分に自分のエネルギーを集中させました。エジソンはその発明の中で多くの特許を取得するとともに、特許訴訟も頻繁に行いました。そして技術的優位性などの事業基盤を固めながら、起業にとって最も大変な資金集めの面でも成功します。加えてエジソンは現状に満足せずにさらに良い商品の開発に没頭していくのでした。

ゴーイングコンサーン

日経ビジネスの経営者インタビューなどを読んでいるとたまに「ゴーイングコンサーン」という言葉を目にします。ゴーイングコンサーンとは、継続企業の前提とも呼ばれ、株式会社が継続して事業を続けていくという前提のことを意味します。

この言葉や概念がいまいちわかっていませんでしたが、本書の東インド会社の説明の部分に解説があり、理解することができました。株式会社とは資本を提供してくれる株主が会社の存続を決議します。個人で始め、他者の資本が入っていない会社であれば、いつでも辞めたい時に会社をたたむことができます。しかし、株式会社においては、個人の一存で会社をつぶすことはできません。出資してくれた株主と経営者、そして従業員の3者が一体となり、商品・サービスを継続していくことになります。つまり企業の存在の前提を示す言葉が「ゴーイングコンサーン」です。

感想

基本的な知識を整理するためにはうってつけの本だと思います。

また東インド会社設立の歴史や、例としてお好み焼き屋で起業する女子高生の話がでてくるなど、ストーリーも読みやすいです。ただ、アマゾンのレビューでも書かれていましたが、途中途中のイラストは少し見づらいかもしれません、、笑

また起業家が最初に行うべきマーケティング、生産管理、マネジメント、ファイナンスについても事例を挙げながら説明がありました。中でも事業資金確保のところで消費者金融のビジネスモデル(安い金利で銀行から借りて、それを高い金利で貸し付ける)も改めて知ることができ、搾取されないよう気をつけなければならないと思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう。