27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【調達】2020/5/25 購買ネットワーク会に参加して

 

本記事にお越しいただき、ありがとうございます。

5月25日に行われたオンライン購買ネットワーク会に参加した感想をまとめます。

今回のトピックスは『貸借対照表の見方』

今年の目標で簿記2級取得を目指しているものとして、非常に興味深い内容でした!

ぜひご覧ください!

 

目次:

 

貸借対照表とは?

貸借対照表(B/S)

貸借対照表(B/S)

皆さんは『貸借対照表』をご存知でしょうか?

社会人の方なら一度は目にしたことがあるかと思います。私も新人研修で貸借対照表と損益計算書の見方を教わりました。

しかしながら、実際にそこから何を読み取ればいいのか、実際に何に使えばいいかわからないかたも多いかと思います。

私自身もその理解レベルだったため、今回のオンラインセミナーは初歩から教えていただけるよい機会でした。

貸借対照表で分かること

貸借対照表(通称B/S)からわかることのまず一つはその会社の健全性です。

そもそも貸借対照表は大きく分けて3つのパートで構成されています。

  1. 資産(左側)
  2. 負債(右上)
  3. 自己資本(右下)

今回のオンラインセミナーではそれぞれをマンションに例えておられました。

  1. 資産=マンション
  2. 負債=ローン
  3. 自己資本=頭金

このように置き換えると理解も深まりますね!

そしてさらに資産と負債はそれぞれ流動的か、固定的かに分けられます。その基準として『一年以内に現金化しやすいか、否か』が目安となります。

  • 流動資産=1年以内に現金化しやすいもの(現金、売掛金など)
  • 固定資産=1年以内に現金化しにくいもの(不動産、設備、工場など)

そしてその左と右の分かれ目が右肩上がりだと健全性が高いといえます。

健全な貸借対照表 例

健全な貸借対照表 例

また会社の健全性以外にも会社の規模を知ることができます。

それは見たまんまグラフの大きさで判断できるので直感的でわかりやすいですよね。ちなみにですが、食品系メーカーで並べた例が今回のセミナー内にあり、資産が大きい順でキリン、アサヒ、サントリー、味の素となっていました。

貸借対照表を見るときの注意点

貸借対照表が企業の健全性と規模をみることがわかったら、次は見るときの注意点です。注意点は下記3点です。

  1. 経年変化をチェックしよう
  2. 業界ごとに自己資本比率は異なる
  3. 粉飾決算のリスクもある

1.経年変化をチェックしよう

その企業の単年だけをみても健全性があるかどうかの判断は不十分です。例えばJALの貸借対照表を経年でみると、08年に破産したときから稲盛和夫氏が復活させた2016年頃にかけて徐々に自己資本比率が上がっていっています。

また見かけ上右肩上がりであってもその上がり方が年々下がっているようでしたら、健全性が下がっていると判断できます。ただ、企業のIR情報のページにいき、過去3~5年の貸借対照表を見比べるのは大変ですよね。

そこでおすすめのサイトとして『Ullet』というものが紹介されていました!

www.ullet.com

私も早速使ってみましたが、無料ですぐに過去三年の売上や自己資本比率などを見ることができる優良サイトでした。

2.業界ごとに自己資本比率は異なる

不動産や工場、設備などを持たなくてはならないメーカーなどは自己資本比率が高く、サービス業メインの飲食などは自己資本比率が低くなります。下記に業界別の目安となる自己資本比率をまとめます。

  • 情報通信  59%
  • 製造             46%
  • 建設       40%
  • 卸売            38%
  • 不動産      33%
  • 運輸    27%
  • 宿泊、飲食 14%

3.粉飾決算のリスクがある

貸借対照表は粉飾決算のリスクがあります。とくに中小企業の決算などはオーナー社長の私物と会社の資産の線引きがあいまいなため、比較的緩い傾向があります。

しかしながらそのリスクに対しては専門家でも見抜くことは難しいです。そのため会社の倒産リスクなどについては日々のコミュニケーションを密に取り、探りを入れることが重要です。

また倒産リスクにおいては周りの同業他社の噂話や取引先のメインバンクの情報を得ることも有効です。さらに流動資産のなかの当座資産(いますぐに現金化できる資産)をチェックすることで、その企業の資金繰りの状態を見ることができます。

私の感想

今回講師としてお話をいただいた方も購買経験が長いベテラン社員の方でした。

実際に現場での活きた知識をうかがえることは非常に学びが多く、説得力もありました。またセミナーのあとの質問タイムでは取引先の急な倒産に対し、どのようにそれを察知するべきかなどの意見をうかがうことができ、自分の視座も高めることができました。

印象に残った言葉として、「貸借対照表は過去の健康診断であり、じわじわと進行する病気はわかるが、急な病気はわからない」と発言された方がいました。

自分は今回の件で貸借対照表の実践的な使い方が分かったので、非常にいいツールだと思う反面、どの情報までがわかるのかも整理できてよかったです。今まで取引先の状況を知る上で、どちらと言えば損益計算書をチェックし、利益が出ているかを確認していました。

今後は当座資産などの資金繰りの力や、右肩上がりかどうか、経年変化はどうかをチェックして判断していきます。

皆さんにとっても貸借対照表が身近なものになればうれしいです!

最後に:おすすめの本紹介

最後に私の読んだ本でおすすめの本を紹介します。

今回紹介する本はこちらです。

  • 『図解化学の話 眠れなくなるほど面白い』

文系出身かつ理系憧れのある自分にとって、図解で分かりやすく化学に触れることができた一冊です。高校の時に出会っていれば文理選択が違ったかもしれません。笑

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

次のブログでまたお会いしましょう!