27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】日経ビジネス『医薬品はなぜ高い?』を読んで

今回は8月5日発行分日経ビジネス『医薬品はなぜ高い?』の感想をまとめます。

 ■要旨:

アメリカのフィラデルフィアとボストンでは州/大学/企業が一緒になって最新の医薬品研究(遺伝子治療など)を伸ばしてきた。しかし最先端の治療は設備などの初期投資が大きく、かつ難病向けである場合は市場規模が小さいため一回の医薬品は高くなる。日本はiPS細胞以外の分野は製薬分野では遅れている。その理由は資金源を集める環境が他国にくらべて不十分であるからだ。日本の創薬力を高めるには医療費の見直しを行い、財源を確保すべきだ。

 

■感想:

日本が創薬の分野でもアメリカ、中国に遅れをとっていること、それに対する環境整備面での日本の遅れに残念な気持ちになりました。日本人の中に世界的に負けているという反骨心がなくなっていること、そして政府は財源がないことが問題だと思います。日本は世界トップの超高齢社会です。それにもかかわらず、医療面においてもアグレッシブな活動が少ないということはショックでした。日本の特性を利用した、世界でも通用する産業はないものかと焦りを感じました。

また財源の確保のために医療負担の制度を見直す論が本誌に掲載されていました。風邪などの軽医療の個人負担をあげることや、無駄な処方箋を減らすことがあげられています。消費税10%も必要なこととは思いますが、上記のような改革も行い、国としてどの産業に力を入れ、それをバックアップしていくのかが重要だと思いました。ただし、国の補助制度に対し、まだまだ知らないことだらけのため、それについてはこの機会に勉強したいと思います。

 

最後に本の紹介です。今回のテーマは酒と人間です。