27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】『旅のラゴス』を読んで

今回は井筒康隆さん著『旅のラゴス』の感想をまとめます。ネタバレを含む内容になりますので、ご了承ください。

 ■要旨:

高度な文明が滅びた後の世界で、先祖の書物を求めて旅をしている主人公のロゴス。瞬間移動や同化能力といった超自然的な力をもつ人々とのふれあいや、先祖の書物によって文明を発展させ王になるなど、その土地でのエピソードを短編でつなぐSF小説。

 

■感想:

本作品はSF雑誌に不定期長期連載として約2年間掲載された小説です。そのことを理解すると、楽しめる内容になっていたと思います。裏を返すと1つの物語として、なにかテーマがあるように追っていく読み方では最終的にテーマがなんだったのかと混乱するようになります。(僕はそうでした。。)

ひとつひとつの世界観は興味深く、心躍る設定でした。我々の生活で当たり前となっている知識が、本の世界では高度な文明として書かれており、我々の文明の前の人々の考えや動きを想像することができます。そのため、空いている時間に一つのテーマを読むような読書スタイルには向いていると感じました。

この本を借りた理由として、ネットで「心に残った本ベスト50」の中に挙げている人がいたからです。そういった意味では自分の中では少しハードルが上がっており、その期待値を超えるものではなかったです。

 

皆さんもぜひ読んだ感想を教えてもらえると嬉しいです。

books.rakuten.co.jp