今回は3月25日発行分の日経ビジネス『凄い人材確保』の感想をまとめます。
■要旨:人材不足とよく世間は嘆かれているが、答えは人材が偏在しているだけだ。主婦やニートなどの人口は166万人存在し、さらに企業では総務部門がリストラされながら、営業部門で採用を行っているところもある。そんな人材不足の解決策として①働き手がいる場所を探す②給与水準を一般より高くする③Eラーニングを活用する④業務量を見直す⑤業務内容を下げる⑥新人を即戦力として活用する⑦既存社員を再教育することがあげられる。
■感想:働き方改革が声高に謳われている中で、私の会社でも人が足りないとよく聞きます。そんなときに本記事を読み、心を打たれる内容がありました。
それは『④業務量を見直す』の具体例として描かれていた、1日100食の定食屋です。まず、数を100食と決めることで、どこまでやればいいかという目標が明確になっています。そして100食提供するメニューも3種類の定食のみに絞ります。それによって仕込みや配膳、さらに材料調達も効率的になっています。そして値段は1000円ピッタリとし、会計時および売り上げ計上の効率化もされています。
仕事というものは探せば探すほど見つかるものです。さらに世の中に完全な仕事や仕組みが存在しないように、仕事は無限にあるように感じます。その中で範囲を選択するということは一番効果的な対策だと強く感じました。
私の周りではこの業務範囲の絞りこみ作業ができていないように感じます。その結果いつまでも人が足りないと思う負の循環に陥っている気がします。今の業務テーマが回しきれない→人が足りない、というような現状からスタートして考えるのではなく、我々のやるべきことは何か→それを達成するためには何人/どのような人が必要か、というプロセスで人の採用や教育を行うべきだと思います。
この記事のおかげで働き方改革と念仏のように唱えられている内容が、自分の中で咀嚼できるようになりました。非常にいい記事でした。