今回は5月20日発行日経ビジネス『はじける?AIバブル 失敗の法則』の感想をまとめます。
■要旨:
AIについての過度な期待が企業内で起きている。実際には導入費用が想定よりも高かったり、データの数量が不十分なため想定したパフォーマンスを出せない例もある。またAIを使用する際の倫理の問題も存在する。AIを使いこなすには今一度正しい知識を持つことが重要だ。
■感想:
私も今回の本誌をよんで、初めてAIの導入費用の高さを知りました。
確かにAIと聞くとなんでもできそうな気がして、導入しろと指示したくなる経営者の気持ちはわかります。しかし今回読んでみて、まだ実用化するレベルに環境を整備するには5~10年はかかりそうだと感じました。
その理由の一つにAIは膨大なデータが必要である点です。その膨大なデータをどのようにとるか、その部分の技術が先に確立する必要があるとわかりました。現在はディープラーニングによって、AI自らが学習することで膨大なデータを蓄積し、AIが人間を超えるシンギュラリティが起きるとされています。しかし、まず我々がやるべきことはAIが学習できるデータを準備してあげることが重要です。このようにAIの浸透する過程が理解できたことが大きな収穫だったと思います。
そのため、これから伸びてくる産業としては、(もう今も伸びていると思いますが、)画像をデータとして集めるセンサおよび画像処理技術の産業だと思います。この技術は自動運転にも使われますし、人間が目で見て、データを打ち込むといった作業から解放してくれるものになります。
データの集め方と、データの利用の仕方という二つの観点で今後のビジネスを組み立てていく必要があると自分事として感じることができました。
AIというものを中心に5G、自動運転、働き方改革といったキーワードが付随している理解ができたので、大変面白かったです。
最後に本の紹介をします。今回のテーマは「地方創生の論点」でした。