27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】『インドネシアの基礎知識』を読んで

インドネシアの基礎知識

インドネシアの基礎知識

当記事にお越しいただき、ありがとうございます。

今回は加納啓良さん著『インドネシアの基礎知識』を読んだ感想をまとめます。タイトル通りインドネシアについての歴史、文化、生活等の基礎知識を身に着けることができました。ぜひご覧ください!

 目次:

本の概要

本書は大学勤務を定年されてフリーランスになられた加納啓良さんが書かれた本になります。下記9章立てで、インドネシアの基礎知識が説明されています。

  1. インドネシアとはどんな国か
  2. 自然と地理
  3. 歴史
  4. 政治と行政ー独立戦争期から最近まで
  5. 経済と産業
  6. 対外関係
  7. 社会と宗教
  8. 地域の横顔
  9. 十一人の正副大統領たち

各章約20ページほどにまとまっており、隙間時間に読み進めることができました。ページ数も200ページ前後で、基礎知識を得るためにはちょうどよいボリュームとなっていました。その中でも2つ印象に残った特徴を詳しく記載します。

「唯一神の信仰」の原則

建国五原則(パンチャシラ)

建国五原則(パンチャシラ)

インドネシアでは国の5大原則の1つに「唯一神の信仰」の原則があります。宗教の選択肢としてはイスラム教、キリスト教、仏教、ヒンドゥー教、儒教などです。元来宗教とはカウントされないような儒教が含まれているのが面白いと思います。また仏教やヒンドゥー教など、日本では多神教と思われている宗教にも条件を満たすように協議に工夫が加えられています。

インドネシアにおいては無宗教であることは法律違反となるため、日本人がいくときは注意が必要かもしれませんね。

インドネシア人の名前

インドネシアでは名字がない場合があります。現に初代大統領のスカルノや二代目のスハルトは1単語の名前です。子供が生まれた場合も父や母の名前を受け継ぐ場合もあっれば、全く関係のない2つを名前にすることもあります。また日本の戦国時代のように成人になって改名することも珍しいことではありません。このように名前の付け方にもインドネシアの多様性が反映されています。

感想

インドネシアの名前で名字のない場合もあることがカルチャーショックでした。当たり前のように姓名があると思っていたので、自分の見識の狭さを思い知った気がします。また本書に載っていた若かりし頃のデヴィ夫人が美しかったことも印象的でした。インドネシアのスカルノ政権以降の大統領についてもわかりやすく記載されており、まさに基礎知識をつける上ではうってつけの本でした。また別の国の本についてもこのシリーズのものを読んでみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう。