27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】『プラスチックが一番わかる』を読んで

プラスチックが一番わかる

プラスチックが一番わかる

当記事にお越しいただき、ありがとうございます。

今回は『プラスチックが一番わかる』の感想をまとめます。仕事の関係上プラスチックの基礎知識が必要になったため、手に取りました。まだまだ表面のイメージしかつかめませんでしたが、ブログに記録することで理解を深めたいと思います。

ぜひご覧ください!

目次:

本の概要

「プラスチックが一番わかる」のタイトル通り、おおくの種類のあるプラスチックの基本的な知識と日常生活とのかかわりが図とともに紹介されています。構成は7章立てとなっています。

  1. どんなプラスチック製品が開発されたか?
  2. プラスチックとは何か?種類別の特徴は?
  3. プラスチックの基本的な性質は?
  4. プラスチックの選び方と活用法
  5. プラスチックの製品をいかに成形するか?
  6. プラスチックのリサイクル
  7. プラスチック製品の夢

PETやPOMなどの材料名は知っていましたが、フィルムなどに使用しているプラスチックなども知ることができ、知識を広げることができました。

日常のプラスチック

日常のプラスチック製品として、どのようなものがあるか外観別にまとめます。

  • フィルム:農業用ビニールハウスやマルチ、スーパー袋やラップなど
  • シート:梱包パック材(卵・果実用など)
  • 板:波板、看板、ドア、止水板など
  • 合成皮革:かばん・袋物、靴、自動車・応接セットのシートなど
  • パイプ・継手:水道用、土木用、農業用など
  • 機械器具部品:家電製品、自動車、OA機器など各種機器倶部品
  • 日用品・雑貨:台所・食卓用品、文房具、楽器、玩具など
  • 容器:洗剤・シャンプー容器、灯油缶、ペットボトルなど
  • 建材:雨どい、床材、壁材、サッシのガラス押え(ガスケット)など
  • 発泡製品:冷凍倉庫・建物などの断熱材、電気機器・精密機器の緩衝材など
  • 強化製品:浴槽、浄化槽、ボート、釣り竿、スポーツ用具など
  • その他:各種ホース、照明用カバー、結束テープなど

意識してみると私たちの日常のいたるところにプラスチックがあります。プラスチックは熱可塑性と熱硬化性の2種類あり、要求特性によってどんな樹脂材がよいか選定されます。要求特性には量産成形性、強度、対候性、リサイクル性などがあります。

環境とプラスチック

現在異常気象とともに環境意識も高まっています。日本政府がめざす2050年カーボンニュートラルへの活動と、ノーベル平和賞候補だったグレタさんの存在は皆さんの記憶にも新しいかと思います。

プラスチックについての問題は大きくわけて2つです。1つは海洋汚染、もう1つは生産途中で発生する温室効果ガスによる気候変動です。海洋汚染については2011年出版の本書には記載されていませんが、平成30年7月の環境省発行の資料の内容をまとめます。

現在漂着ごみの種類としてはプラスチック類が個数ベースで最も高い割合を占めています。マイクロプラスチックなどが生態系に影響を与えるリスクがあり、クジラの胃の中から大量のビニール袋が見つかる事例も発生しています。

https://www.env.go.jp/council/03recycle/%E3%80%90%E8%B3%87%E6%96%99%EF%BC%93%E3%80%91%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf

2つ目の気候変動については、石油を原料としないトウモロコシやイモ類など、植物原料のプラスチックの開発を進めています。これは生分解性でもあり、土壌中のバクテリアにより分解されて土へ還ります。また、材料のリサイクルも志向されており、再生材の製品利用熱も高まっています。

最新のリサイクルについては下記リンクのPDFが分かりやすかったです。

https://www.pwmi.or.jp/pdf/panf1.pdf

感想

プラスチックについて理解することで、結果的にリサイクル意識が高まりました。また原油から蒸留されるナフサによってプラスチックができ、その結合の種類や分子によって特徴が変わること、材料の特性の概要を理解することが大切だとわかりました。1回読んだだけでは頭に入らないため、類似の本やHPを引き続き見て勉強したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう。