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今回は長友佑都さん著『上昇思考』の感想をまとめます。
日本代表のDFでインテルでも活躍した長友選手。170cmと小柄ながら世界で戦った長友選手の生き方・考え方は勉強になりました。
ぜひご覧ください!
目次:
本の概要
本書はサッカー日本代表のDF長友佑都さんの著作です。一貫してメンタルの重要性と心の持ち方についての話が掲載されています。構成は6章立てです。
- メンタルコントロールー世界と戦う「心」のつくり方
- ポジティブシンキングー「苦境」を脱する力
- 感謝の心ーすべてはそこから始まる!
- 出逢い、運命、意志ー僕を導いてくれた一期一会
- コミュニケーションー理想的な人間関係の築き方
- 夢を叶えるということー「結果」を出すためにすべきこと
タイトルの「上昇思考」は「前向きで向上心をもった思考ができていれば、人生は大きく変わる」という長友さんの想いをこめて、あえて「思考」の漢字を当てています。クラブのユースチームへのテスト落ちや大学時代のヘルニアなどの苦境を越えて、世界一のサイドバックになる夢を叶えた長友選手。心が沈みそうになった時に背中を押してくれるような言葉が多く載っています。
メンタルの重要性
インテル時代に入団当初長友選手は自分らしいプレーができなくなってしまいました。それはフィジカル面で差があったわけではなく、メンタル面で冷静さを欠いていたからだと振り返っています。
超一流の選手同士の戦いとなると、最後に勝負を分けるのはメンタル面だと思われます。いかにプレッシャーに負けず、常にいつも通りのパフォーマンスが出せるか。それを左右するのがメンタルです。
長友選手はファンやサポーターの非難などにも動じず、逆に挑戦している状況をあくまで楽しむ思考に変えました。その結果プレー中の視野も広くなり、よいパスが通るようになりました。失敗を恐れて視野が狭くなっていたことが原因です。後述する継続する力の部分でも話がありますが、長期的な目標をもつことで、現在の困難に立ち向かう勇気と余裕が生まれます。失敗を恐れずに挑戦していく長友選手の姿勢に感銘を受けました。
継続力
長友選手の長じている部分は継続力です。中学校時代は不良の道に外れそうになりつつも、師と言えるコーチに出会い、自分の長所であるスタミナと脚力を伸ばしていきます。また体幹トレーニングの本も出しており、非常にストイックに練習に励みます。
そんな長友選手も一人の人間です。つらいトレーニングを好き好んで継続できるわけではありません。しかしながら、長期的な目標「世界一のサイドバックになる」という目標を書き、常にみることで自分を奮い立たせていました。
短期的にみると「つらい」「苦しい」という感情が勝ってしまいますが、長期的な思考をすることで、現在のつらさが目標への着実なステップアップであると捉えることができ、継続する力になります。私もずっと目前のつらいことや嫌なことから逃げてきました。その悪癖を取り除くため、生活や仕事において、まずは目標を設定し、日々の努力を積み上げていこうと思います。
感想
ほかにも長友選手のおばあちゃんからの手紙で「やわらかい心」を持ちなさいという教えがあったり、インテルの同僚のサネッティや長谷部選手などの他の選手からの刺激を受けたエピソードなどがあり、興味深く読み進めることができました。心の持ちようが自分を作ることをさらに意識し、長期的な成長を実現できる行動をとっていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。