27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】日経ビジネス『逆説のアフリカ』を読んで

今回は3月4日発行の日経ビジネス『逆説のアフリカ』の内容をまとめます。

 ■要旨:

最後のフロンティアと呼ばれるアフリカ。進出のチャンスを逃さないよう、現状のアフリカの実態を、①過去の思い込みとのギャップ②中国企業の影響③女性進出の観点から整理している。過去の思い込みのようなマイナスな側面は減っており、中国の影響も年々少なくなっている。女性進出も盛んなため、日本として学ぶべきところが多い。先入観を捨てて、ほかの海外戦略と同じ手続きで進めるべきである。

 

■感想:

アフリカという地理的にも知識的にもなじみのない場所において、改めて整理して知識を得ることができたことはよかったです。

特に中国企業の影響については、中国企業のアフリカ投資が大きいというニュースのみの情報しかなく、イメージとしては寡占的な状態なのではないかと思い込んでいました。しかし本書では現地スタッフに技術を伝える日本式の経営のほうが喜ばれることが多く、必ずしも中国企業とのコンペに負けるという状態ではなくなったということがわかりました。

またアフリカではリープフロッグと呼ばれる、過去先進国が段階的に成長したものを飛び越えて一気に最先端のシステムができています。中国においても日本より電子決済が盛んなように、アフリカでも村ごとの資金のやり取りや偽札対策からビットコインを使った送金システムが立ち上がったり、国内輸送のドライバーと配達主や中古車の売り手と買い手をマッチングするシステムができたりと、先進的な取り組みが行われています。

アフリカのような社会のニーズが利便性となっている地域においては、困りごとが明確なため解決策を示すことで大きく進歩するように思われます。先進国ではニーズが多様化し、より複雑になる中で大きなビジネスチャンスをつかむことは困難だと思います。現地のニーズや生活に寄り添い、現地の発展を願って事業を展開すればおのずと成功の道はあるように感じました。

知識を知らないと遠くに感じてしまうアフリカでも、今回の記事を読んだだけで非常に自分事としてとらえることができました。アフリカ市場に打って出て10年後のビッグマネーをつかむのは今かもしれません。