今回は6月10日発行分日経ビジネス『知られざる実像 同族経営』についてまとめます。
■要旨:
親族争いや公私混同など負のイメージが付く、同族経営。しかし最近の研究で同族経営のほうが良い側面もあることがわかってきた。ROAが高く、長期的な視点で経営が可能になったり、設備より人財に投資していたりもする。また経営にこだわらず、所有し、創業の軸から外れていないか監視する役割も同族経営の創業者一族には可能である。負の側面に陥らないように、ファミリー間での派閥を作らないようにしたり、同族社員に入れ込みすぎないことが大切である。
■感想:
現在の日本の上場企業の5割以上が同族経営の会社であると本誌で知りました。
ニュースをみると大塚家具やLIXILの件に代表されるように、創業者の負のイメージが先行していました。そのため、本誌で同族経営のメリットについても知ることができたので、ためになりました。
私は父とあまり仕事の話をしたことがなかったため、就職において父と同じ仕事をすることはまったくイメージしていませんでした。しかし、創業者の一族であれば、小さいころから経営などへの興味、その苦労なども意識することにはなりそうだと思いました。そのため、優秀な人やビジネスに対する哲学をもっている人が多いのかなと考えました。
ただ、同族経営か非同族経営かというのは、あくまで結果論であるように思います。会社を経営できる力がある人がたまたま同族だったか、非同族だったか。やはりその人個人を判断するしかないと思います。
また創業者が所有だけ行い、監視するという在り方については、あまりよくないと感じました。監視する立場と推進する立場が同じ方向にむかっていける場合は機能しますが、往々にしてぶつかり合うものです。ぶつかったとしても裏での話し合いで修正を行うべきで、メディアでの大々的な対立関係になった場合は会社そのものを疲弊させるだけだと感じました。
最後に本の紹介をします。今回は「日本の文化に触れる」です。
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