27歳からのどっこいしょブログ

会社員。ブログ歴3年目。現在30歳。国際結婚。長野県。読書感想や思ったことを記録していきます。

【読書感想】日経ビジネス『終焉GAFAの時代』を読んで 2/2

日経ビジネス表紙「終焉GAFAの時代」

2020/1/6発行分 日経ビジネス表紙

 

 当記事にお越しいただき、ありがとうございます。

今回は2020年1月6日発行分の日経ビジネス『終焉GAFAの時代』の感想の第2部です。

第1部では強大になったGAFAの影響力をデータで捉え、GAFAを制限しようとする国家の動きについてまとめました。

詳細は下記リンク先よりご確認いただけますと幸いです。

www.jiujingrentang.com

 

当記事では、今後のGAFAの歩む道と、GAFAの次の覇者は誰かについてまとめます!

ぜひご覧ください!

 

目次:

 

PART3:プラットフォーマーの未来形

世界中の人にとって、なくてはならないプラットフォーマーとなったGAFA。

個人情報のセキュリティや創造的破壊者としての立場など、逆風を受けることも少なくない彼らは今後どのように成長することを考えているでしょうか。

実際の取り組み事例を見てみましょう!

 

グーグル:アフリカで自ら通信網設置

グーグルは自分たちのサービスをさらに世界に広げるために、海底ケーブルの敷設や新興国でのネット環境整備をしています。

アフリカの各都市に光ファイバー網を建設するグーグルの「プロジェクト・リンク」。

その第一弾の都市がウガンダのカンパラという都市でした。

ウガンダの人口は約4300万人。電化率は20%ほどです。しかしグーグルによって光ファイバー網が敷設された2013年ごろからネット環境が改善されたようです。

その結果Youtubeを通して自分の楽曲を配信し、人気歌手となったモーリス・キーリャ氏のような人が現れました。

www.youtube.com

発展途上国を中心に世界ではまだ43%の人々がネットを利用できていないため、まだまだGAFA帝国を広げる余地はあります。

 

アマゾン:巨大なデータセンター群

アマゾンは世界22か所に保有するデータセンター群をフル活用します。

現在ゴールドマン・サックスとアマゾンで協力して行うとしているサービスは、リスク分析から取引実行までをすべてオンラインで簡単にできるプラットフォームの提供です。

これまではゴールドマン・サックスが自前のデータセンターを活用してきましたが、2020年にアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のクラウドに移行します。

AWSは245の国と地域でサービスを提供しており、シェアはグーグルやマイクロソフトを抑え、トップになっています。(シェア30%ほど)

その多くの国に張り巡らされたネットワーク網こそプラットフォーマーの土台なのです。

GAFA 活動内容

GAFA 活動内容

また政府系の案件や証券市場でのクラウドサービスとしてもAWSが選ばれています。信頼性や透明性が必要な場所でも積極的に取り入れられています。

さらにアマゾンは通信衛星3236基を地球低軌道上に打ち上げる計画「プロジェクト・カンパニー」を計画しています。それはネット通販にかかせない通信インフラを地球上に構築することが目的です。あくまでも顧客満足につながることをゴールとして、打つべき手を打っています。

PART4:GAFA後の覇者

現代ではテック企業や技術が国家以上の影響力をもつことも可能になってきました。

本章ではテクノロジーをうまく導入している国を紹介します。

 

中国:デジタル通貨の発行検討

中国でデジタル通貨の発行が検討されています。

「デジタル通貨とはなんぞや?」とわたしも思ったので、少し解説します。

 

まず現在の紙幣などと同じように、中央銀行(人民銀行)が金融機関に対し、デジタル通貨を発行します。そしてそれを個人や企業にお金と同様にサービスを行うものです。

 

いうなれば楽天ポイントみたいな感じです。笑

とはいえ中国ではすでにモバイル決済が主流であり、いまさらデジタル通貨になったところで利便性が大きく向上するわけではありません

中国のモバイル決済金額

中国のモバイル決済金額

 

それなのになぜ中国はデジタル通貨を発行することを検討しているのでしょう?

 

それは国境を超えた決済の利便性を高めるためです。

そして人民元の影響力を高め、国際決済の通貨として元の利用料を増やそうという狙いがあります。

デジタル通貨は紙幣などよりも追跡が容易なため、中国政府は人民元のシェアが上がれば国際的な資金の流れも把握しやすくなります。そしてデータを効率的に収集することができるのです。

 

カナダ:国を挙げてのAI立国

AIに強い大学が多いカナダ。

カナダは現在アメリカへ部品を輸出することで国の収支を保っています。

しかしながらトランプ大統領が制裁関税をちらつかせるようになりました。

そのリスクの回避策として国の柱にしようと目を付けたのがAIでした。

 

カナダ政府が資金を投入し、優秀なAI人材や企業があつまるような制度を整えます。

そして政府機関のCIFARが助成金を配分する際に、各研究所で取り組むべきテーマを決めます。その結果選択と集中が行われ、効率的にイノベーションが起きるようになっています。

カナダのAI人材を集める取り組み事例

カナダ 取り組み事例

デンマーク:国民の幸せのためにデータの徹底活用

国民の膨大な個人情報を行政が所有し、ITを駆使して福祉サービスに役立てている国、デンマーク。

デンマーク政府のデータ収集能力はGAFAもびっくりするレベルです。

生活保護の需給情報はもちろん、学校の出欠、遅刻、成績、医療機関の予約、電子カルテなどなど、ありとあらゆる個人情報をオンラインで集める体制になっています。

そして収集したデータはAIで解析し、国民が抱える課題を浮き彫りにします。

そのデータを使うことで、DVなどに悩んでいるこどもの過程に行政が介入したりできるようになるのです。

国連 電子政府指数トップ10

国連 電子政府指数トップ10

 

GAFAでも国家でも、重要なことはデータを顧客(国民)にサービスとして還元することを前提にしなくてはいけません。

そして国家や企業はテクノロジーの導入を運命として受け入れるしかないでしょう。

私の感想

PART4の各国のテクノロジー導入事例に対し、大変興味深く読むことができました。

日本ではオリンピックの際に桜田サイバーセキュリティ大臣が話題となりましたね。笑

もちろん桜田大臣は気の毒だったと思いますが、あのような無責任な人選は、国として憂いを禁じえません。

すくなくともリーダーになる人は、物事の課題や進むべき方針は判断できるくらいには前提知識は必要だと思いますので、自分も「人の振り見て我が振り直せ」を実践します!✊

またPART3のグーグルとアマゾンの投資の思いっきりの良さに、いい企業だなと感じました。

並みの企業であればネット回線を世界中に敷設したり、通信衛星を打ち上げてまで徹底的にネット環境を整えようと思いません。

しかし、自分たちの企業の価値や、それに対する重要な点が明確に整理されているからこそ、正しい判断がなされるんだとわかりました。

お客様が喜ぶことを起点に、データの活用を自分の身の回りのことで考えていこうと思います。

最後に:おすすめの本紹介

最後に私のおすすめの本を紹介します。

今回は司馬遼太郎先生の『竜馬がゆく』です!

幕末の薩長同盟を成功させた坂本龍馬を描いた時代小説ですが、人生の教訓が詰まっています!

とくに私が印象に残っている教えが、「人は『利』で動かすことが大事」ということです。利益で人を釣るみたいなのをなんとなく嫌忌していたのですが、そう思う必要はないと気づかせてくれた、学びの多い本でした。

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします。